高血圧患者向け:家庭用血圧計の正しい使い方とおすすめガイド

高血圧は、自覚症状が少ないため「サイレントキラー」とも呼ばれ、放置すると脳卒中や心筋梗塞などの重篤な疾患につながるリスクがあります。正しい管理が重要であり、特に家庭での血圧測定が効果的な手段とされています。この記事では、家庭用血圧計の使い方、正しい測定方法、おすすめの血圧計モデルについてご紹介します。


家庭で血圧を測定する重要性

病院や診療所で測定する血圧は、通院時の緊張から一時的に高くなる「白衣高血圧」や、逆に自宅では高くても医療機関では正常な「仮面高血圧」が起こることがあります。そのため、日常生活の中で自宅での血圧測定を継続することで、より正確な血圧管理が可能になります。

家庭での血圧測定のメリット

  • 日々の変動を把握できる
  • 早期の異常に気づける
  • 薬の効果や生活習慣改善の成果を確認できる

血圧測定の正しいタイミングと手順

血圧を正確に測定するためには、タイミングと方法が大切です。以下の手順を守り、安定したデータを得ましょう。

1. 測定のタイミング

  • :起床後1時間以内、排尿後、朝食前に測定。
  • :入浴や夕食から30分以上空け、就寝前に測定。

これらの時間帯に測ることで、血圧の変動を日々記録できます。

2. 測定前の準備

  • 測定の30分前は、カフェイン、喫煙、アルコールを控える。
  • 静かに座り、5分以上安静にしてから測定する。

3. 正しい測定姿勢

  • 背もたれに寄りかかり、リラックスして座る。
  • 測定する腕はテーブルの上に置き、心臓と同じ高さになるよう調整する。
  • 足を組まず、両足を床にしっかりつける。

家庭用血圧計の種類と選び方

血圧計には、測定部位や機能の違いによってさまざまなタイプがあります。自分の生活スタイルに合ったものを選ぶのがポイントです。

1. 上腕式血圧計(おすすめ)

  • 腕に巻くカフで測定するタイプ。精度が高く、医療機関でも使用されます。
  • こんな方におすすめ:正確さを重視する人、家庭でしっかり測定したい人。

2. 手首式血圧計

  • 手首に巻きつけて測定するコンパクトなタイプ。外出先での使用に便利ですが、姿勢による誤差が出やすいため注意が必要です。
  • こんな方におすすめ:持ち運びやすさを重視する人。

3. 指先式血圧計

  • 指に装着するタイプ。コンパクトですが、測定精度はやや低いため、あくまで簡易測定として使うのが良いでしょう。

血圧計の選び方のポイント

血圧計を選ぶ際には、以下の点をチェックしましょう。

  • 日本高血圧学会の認証モデルかどうか:精度が保証されている機器を選ぶ。
  • メモリー機能付き:測定データを記録してくれる機能があると便利。
  • 平均値表示機能:複数回測定した平均値を表示する機能は、より正確な把握に役立ちます。
  • Bluetoothやスマホ連携機能:測定データをアプリで管理できる機能も人気です。

おすすめの家庭用血圧計3選

  1. オムロン HEM-7600T
    • 上腕式で、Bluetooth対応によりスマホでデータ管理が可能。
    • カフが一体型のため、装着が簡単で初心者にもおすすめ。
  2. タニタ BP-222
    • 上腕式で、日本高血圧学会の認証を取得。シンプルな操作で使いやすい。
    • 手動での記録が不要なメモリー機能付き。
  3. パナソニック EW-BW55-W
    • 手首式でコンパクト設計。外出先でも測定しやすいモデル。
    • 姿勢ガイド機能付きで、誤差を減らす工夫がされています。

家庭での血圧管理を続けるコツ

  1. 決まった時間に測定する習慣をつける
    毎日同じ時間帯に測定することで、測定を習慣化しましょう。
  2. 測定結果を記録し、医師に相談する
    メモやアプリを使い、測定結果を記録しておくと便利です。通院時に医師に見せることで、治療方針の決定にも役立ちます。
  3. 焦らず、無理せず続ける
    高血圧は長期間の管理が必要なため、焦らず無理なく続けることが大切です。

まとめ:家庭用血圧計を活用して健康を守ろう

高血圧は、適切な管理を行うことで、重篤な合併症のリスクを減らすことができます。家庭用血圧計を正しく使い、日常的に血圧をチェックすることが、健康管理の第一歩です。もし異常な数値が続く場合は、自己判断せずに医師に相談しましょう。

健康な生活を維持するために、家庭での血圧管理を日々の習慣に取り入れましょう!

当薬局でも血圧測定ができますので、ぜひご利用ください!